20190315

2ヶ月ぶりに生理がきた。生理不順はいつものことだし、今回は原因(就活のストレス+生活習慣の乱れ)が明らかなので別に何ともない。が、少し、ほんの少しだけ安心する。

 

今日観た映画が想像以上に良かった。あまり興味がなかった作品だったので、自分一人だったら絶対に選んでいなかっただろう。誰かと一緒に映画を観るのにはいくつか利点がある。自分の守備範囲外の良い作品に出会えること。体験を共有し、感想を言い合えること。そして、今後その作品のタイトルを見かけるたびにその人を(良くも悪くも)思い出すこと。

最近は映画から少し距離を置いていた。精神状態が不安定な時は些細なことで心がおしまいになってしまうので、起承転結を軸に構成されている映画を観る、という行為は今の自分にとって危険すぎると判断していたのだ。特に危ないのが転。頼むから転ばないでくれ。怪我なく安全に進み続けてくれ。もしくは辿り着いた先が必ず幸福だと示唆し続けてくれ。一秒たりとも不安にさせないでくれ。しかしこの条件をクリアするような作品は単調で抑揚がなく、飽きずに最後まで観続けるのは困難極まりない、という場合がほとんどだ。そんなのこのクソ忙しい時期にわざわざ時間を割いてまで観る意味がない。もっと心のゆとりがある時にコーヒーでも飲みながらゆっくり眺めたい。しかし刺激の強い作品はそれ以上にNGだ。ただでさえ他人が怒っているのを見るだけでダメージを受けるような人間なのだから、情緒不安定な今、たとえフィクションでも人が死んだり殴られたり辛い目に合ったりされたらひとたまりもない。映画を避けていたのはある種の自己防衛とも言える。

今回観た映画はそういったシーンが皆無だったわけではないのだが、鑑賞後まで引きずるほどでもなかった。もちろん考えさせられる部分もたくさんあったが、思わず微笑んでしまうようなシーンはそれ以上に多く、比較的穏やかな気分のままでいることができた。

締め方が分からなくなった。映画の話はもう終わりにしよう。

 

ここ数年、ずっと泣きたい気分だ。しかし実際に涙が出ることはない。涙脆い人のことを「涙腺が弱い」と言うのなら、私はきっと涙腺が強いのだろう。どんなに感動的な本を読んでも、全米が泣いた映画を観ても、泣けない。前回いつ泣いたのかも思い出せない。そもそもなぜ自分が泣きたいのか明確な理由が分からない。涙を流すとストレス発散に繋がるらしいので、無意識のうちに身体がそれを望んでいるのかもしれない。ストレス。私が体調に違和感を感じてネットで検索する時、原因の欄には必ずその文字が現れる。ストレス。私のストレスは、一体、何だ?

 

眠れない夜が増える。たぶん内定が決まるまでずっとこの調子だろう。自分のメンタルの弱さに嫌気がさす。